技術

災害廃棄物 「火山灰」 「汚泥」を使ったジャーテスト(凝集性試験)

災害廃棄物である「火山灰」と「汚泥」におけるジャーテスト・MC処理試験の画像を公開いたします。

試験:災害廃棄物における「MC工法」の有効性について

     ◇検体①:火山灰を水に溶かしたもの  

      ・火山灰が降雨により泥状化した場合を想定する。

      ・火山灰が道路側溝内に堆積し高圧洗浄車等を使った清掃時に

       泥状化した場合を想定する。

     ◇検体②:粘性土を水に溶かしたもの

【検体①を使ったジャーテスト】

◇画像 1 左・右ともに検体

火山灰1

◇画像 2 右:検体 左:凝集沈殿完了後  試薬:フロックマン(土壌改良剤P)を使用 添加量:900mg/ℓ

火山灰2

◇画像 3 沈殿物の拡大写真

火山灰3

【検体①を使ったMC処理試験】

◇画像 4 右:ろ過液 左:脱水ケーキ

       方法:沈殿物をエコポーチの素材に見立てた「茶漉し」でろ過する。

       結果:少量のマイクロフロックが「茶漉し」を通過しビーカー底部に

           沈殿する。

火山灰4

【検体②を使ったジャーテスト】

◇画像 1 左・右ともに検体

汚泥1

◇画像 2 右:検体 左:凝集沈殿完了後  試薬:フロックマン(凝集剤AR) 添加量:700mg/ℓ

汚泥2

◇画像 3 沈殿物の拡大写真

汚泥3

【検体②を使ったMC処理試験】

◇画像 4 右:ろ過液 左:脱水ケーキ

       方法:沈殿物をエコポーチの素材に見立てた「茶漉し」でろ過する。

       結果:「茶漉し」で、沈殿物をほぼ完全に捕らえることが出来た。

2011_0319JT 画像0016

■所見

検体①:火山灰を水に溶かしたものに関しては弱酸性のため多少フロックの結合力が弱く感じるが、実機(SR5000+エコポーチ)レベルでは問題ないと考える。

また、検体②:粘性土を水に溶かしたものに関しては、ほぼ完全な「MC処理」が可能である。

以上

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇画像の無断転用を禁じます。◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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側溝清掃に伴って発生する土砂・汚泥の取扱いについて 

側溝清掃によって発生する土砂・汚泥の取扱いについて書きたいと思います。

これはあくまでも私の個人的な考えに基づくものです。

最終的な判断は管轄するお役所(委託作業の発注者や保健所他)と協議が必要となります。

以前、側溝清掃で発生する土砂・汚泥は「業者に(清掃作業を)委託した公共事業」に伴って発生した廃棄物であるので、その業者から排出された「産業廃棄物」になるのでは? という話を聞いたことがあります。

しかし、今回の宮崎県の新燃岳噴火に伴う雨水側溝内の火山灰に関しても、これを当てはめてしまうことは、私個人的には疑問?があります。(物量的な問題もあり、最終処分先がない。)

前回のブログに書いたように、「災害廃棄物では?」と思っていたところ、現地の知人から連絡があり、やはりどちらにも(「産業廃棄物」、「一般廃棄物」)該当しないそうです。

両者の区分により、側溝内の土砂・汚泥の取扱いが大きく変わります。

以上

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火山灰は 「災害廃棄物」

「産業廃棄物」と「一般廃棄物」について

先ず、火山灰がどちらに該当するかの前に、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」は法律ではこのように定義されています。

「産業廃棄物」廃棄物処理法(1970年)により、事業活動に伴って発生する特定の廃棄物の区分として定める。多量発生性・有害性の観点から、汚染者負担原則に基づき排出事業者が処理責任を有するものとして現在20種類の廃棄物が定められている。うち、特定の事業活動に伴って発生するものに限定される品目が7種類(業種限定産業廃棄物)。これら以外を一般廃棄物と呼び、処理責任を市町村が果たす。

そして私も認識がなく、お恥ずかしい話ですが、火山灰は「産業廃棄物」や「一般廃棄物」には該当せず、 聴きなれない言葉ですが、「災害廃棄物」という取扱いとなるそうです。

そして、「災害廃棄物」とは、地震や洪水などの災害によって、倒れたり焼けたりした建物の解体撤去に伴い発生する廃棄物のことで、がれき類や木くず、コンクリート魂、金属くずなども該当するそうです。

そして、災害廃棄物の処理責任は、本来はその発生した市町村にあるそうです。

以上

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世界初!(特許申請中) 水切れの悪い「中心部分」の水切りも可能になりました!          

改めまして、

当社の脱水兼フレコンバック(製品名:エコポーチ)のご紹介です。

本体は、PP製の特殊な素材(排水性のいい素材)を使ったものです。

素材の織り方に特徴があります。

有効容量は、1,100ℓで、国内で縫製しております。

使用回数は10回、使用期間は1年間を基準としております。

エコポーチの外観です。

当社の「エコポーチ」は紫色の補強ベルトが目印です。

底部に反転用のロープが付いております。

エコポーチ1

エコポーチの内観です。

今回の新製品は、センターウェル構造となっております。

中心の緑の部分が「センターウェル」で、中心部分の水が内部に入り底部から排水されます。

このドーナツ構造が特徴です。

エコポーチ2

    詳しくは ここから

以上

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MC(メッシュカット)工法のはじまり!

今回は、サラリーマンをやめ、水処理のエンジニアである私が産業廃棄物の中間処理会社に就職、そして、代表者となり感じたことやMC工法のはじまりについて書きたいと思います。

「目の当たりにした現状」 

㈱九電工で水処理のエンジニアをしていた私は平成十三年に「管理職ではなくエンジニアとして働きたい」という思いと経営者への憧れから退職。大分にある妻の実家のヘドロ系の産業廃棄物処理業者で勤めることになりました。

 そこで目の当たりにした現状は非常に違和感を感じるものでした。

小規模事業場や小規模建設現場での産業廃棄物の中間処理は運送屋さんのようにお客さんに言われた場所に行き、知り合いの処分場まで持っていくという輸送コストだけで利益を得るやり方でヘドロが濃かろうが薄かろうが処分先に持っていく金額は一緒です。ヘドロを固めて三分の一にすればコストも三分の一になるのですが、現場で簡単な装置で減量するという発想がなかったのです。

 そういったことを「なぜしていないのか」とすぐに疑問に思い社長である義父に尋ねましたが「いろいろやったけれど、上手くいかなかった」という答えが返ってくるだけでした。どんなことをしたか聞いてみれば、たいしたことはやっていません。義父は二代目社長としてレールに乗った経営をしているという感じで「こういうものだ」という固定観念があったようです。

 エンジニアである私は「もっと効率化を進めないのか、コストカットできる所があるのになぜ改善しないのか」と感じていました。後に私が社長となり代替わりしてすぐに古紙をリサイクルする会社の社長さんと面談する機会があったのですが、その体質はヘドロ系の産業廃棄物処理業界全体のものであるという趣旨のことを言われました。私がこれまでと違ったタイプのヘドロ系の処理業者であることで話して下さったのだと思います。

「MC工法のはじまり」

 ある時、MC工法のヒントとなる溶けやすく反応が速い粉の凝集剤を見付けた私は、水処理のエンジニアをしていたことから「水もの」のゴミを処分する基礎知識があったので、これを使ってシステムを組めると思い、あるメーカーの凝集剤を混ぜる装置を見に行きました。それは凝集剤を混ぜてヘドロを濃縮するだけの装置でしたので、絞る部分までやらなければお客さんは買わないだろうと感じました。

 そして、油圧や遠心分離など複雑な装置を使わずに脱水できる道具をつくる決意をしたのです。それが汚泥の脱水処理から輸送までの業務をワンストップで完結させるMC工法開発のはじまりでした。

 実験を繰り返しながら脱水の方法を考えていた時に醸造プラントの技術者である実父にビーカーでの実験映像を見せて意見を求めたところ「醤油の醸造と同じようにろ過袋にいれて絞ればいい」とアドバイスをもらいました。その発想をもとに素材や形状を考えて試行錯誤していた時、輸送用のフレキシブルコンテナバッグで脱水しているのを見ました。これは面白いと思い、日豊製袋工業㈱というフレキシブルコンテナバッグをつくっている会社を尋ねたのです。その時に対応してくれたのが当時工場長で現社長の友松三樹男さんでした。

以上

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河底掘削工事?

昨日、博多駅近くでの打ち合わせが終わり、天神方面に歩いていました。そして、以前からここを通るときに気になっていたことがあります。それは、那珂川の水面で稼動する重機のことです。今日は、時間もあり、デジカメもたまたま持ち合わせていたので、撮影してみました。

那珂川の水面に浮かんだ重機が川底を掘削しています。

土砂自体は、きれいな砂のようなものに見えました。

掘削1

そして、土砂が遠くからも、浮きの付いた大きなパイプで重機のところまで圧送されているようです。

掘削2

キャナルの方まで水面に浮かんだパイプに沿って歩いてみました。

掘削3

どうやら、ここで水中の土砂を汲み上げ、重機のところまで圧送しているようです。

河川の浄化のためか、単純に河川の流量確保?か、分かりませんが、もっと詳しく調べてみたいと思います。

以上

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お絵描きマシーン「CAD」!

CADとはComputer Aided Designの頭文字で、日本語では「コンピュータ支援(による)設計」となります。製品形状その他の属性データからなるモデルをコンピュータの内部に作成する設計の手法と、それを実現するソフトウェアを指します。

少し見難いですが、CADによるSR3000の側面図です。

CAD.jpg

独学で、ソフトの操作を覚えるのは大変でしたが、慣れると非常に便利なものです。当社の製品は全て、私がCADにて設計・製図を行なっております。

装置の製造においては、製缶(FRP、鉄)、制御、駆動部分において、それぞれの協力業者へアウトソース(製造委託)し、製品化を行っております。

知的財産(特許等)に関しても、当社が保有する独自に開発した技術です。

以上

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重金属に汚染された有害な汚泥も浄化可能!

「凝集沈殿」とは?

微小な粒子は沈降速度が遅く、時間をかけてもなかなか沈まないものです。

そこで、凝集剤という薬品を用いて微小な粒子を結合させます。

すると、沈殿速度が大きくなり原水のままでは取り除くことが困難な、

微小な粒子まで取り除くことができるようになります。

当社の凝集剤「フロックマン(商品名)」は、多孔質のゼオライトを主成分とした、

<MC工法>向けに開発された凝集剤です。

ジャーテスト(凝集剤の最適注入率測定試験)の画像です。

右側が汚泥の原水、そして左側が上澄水(きれな水)と汚れの沈殿物とに分離した状況です。

ジャーテスト

そして、汚泥の中には、

砒素(As)が、2.8mg/L 含有していましたが、

上澄水の砒素の濃度は、0.01mg/L未満となりました。

ほとんどが、「フロックマン」に吸着してしまいます。

そして、この沈殿物を、脱水袋「エコポーチ」で脱水した「脱水ケーキ」からは、

砒素は再溶出しない特徴があります。

<MC工法>は、重金属等で汚染された有害な汚泥の、

浄化(安定化)・脱水・輸送を簡単に行うことが出来る、

新しい環境技術です。

以上

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百道浜で、「風レンズ風車」を発見!

 今年の夏は毎週のように、福岡市海浜公園「マリゾン」にマサヤとリョウとで海水浴に来ています。そして気になるものを発見!

「風レンズ風車」だそうです。(写真左側の白い丸い扇風機みたいなもの。)

風車4

そこで、少し調べてみました。

「風レンズ」とは

ローター(はね)を「つば」のついたディフーザ(覆い)で覆うことにより、通常のローターだけの風力発電の2~5倍の発電量が得らるそうです。九州大学応用力学研究所の大屋裕二教授を中心に開発され、研究中の技術だそうです。また、風レンズ風車の特長としては、

 ①弱い風速域からの発電が可能

 ②ローター(はね)が風レンズに覆われているため、回っていても安全

 ③翼端渦(騒音源)が風レンズと干渉し減衰するため、騒音が小さい

 ④フリーヨー機構(首振り機能)のため、シンプルな構造。

 だそうです。   福岡市さんの「風レンズ風車」のページはここから

 やはり、高性能な工業製品は凄くカッコイイです。

 当社の、SR5000(試作機)もボディが、ほぼ出来上がっていますが、カッコイイ機械に仕上げたいと思います。(ボディの配色、ロゴ等の意匠設計を現在検討中です。) お楽しみに!

以上

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汚泥の含水率と減量について

 今回は、汚泥の含水率と減量についてのお話です。

含水率についてですが、

例えば、含水率98%の場合、全体100のうち、水が98で固形物が2。

これより、

含水率98%で比重1の汚泥が100kgあったら、固形分は2kgです。

これが97%に脱水されると、

 (100-98)/(100-97)×100=66.67㎏ 

となり、約33%も減ったことになります。

このように、含水率の高い汚泥はほとんどが 「水」だといっていいと思います。

 当社が独自に開発した、MC工法はこのような高含水率の汚泥を脱水+減容し、また脱水ケーキの輸送コスト削減につながる画期的な技術です。

当社から歩いて10分の海浜公園 「マリゾン」です。

ドーム

以上

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MC(メッシュカット)工法による脱水・輸送システムで、濁水・汚泥処理のあらゆる問題を解決