スピンバック工法/高圧洗浄水を使った除染作業で発生した汚染水(汚泥)の脱水実験について

■汚染水(汚泥)の脱水・減容化に関する、水切り・脱水フレコン「エコポーチ」の有効性について

 高圧洗浄水を使用し舗装面等に付着した放射性物質(汚染した土やチリ等)を剥離する除染工法に「スピンバック工法」があります。

 「スピンバック工法」の大きな特徴としては、作業に使用した洗浄水(汚染水)を3方向から吸引することにより効率よく洗浄水を回収し、また周辺に飛散することもありません。

 また、吸引システム(吸引車等)と連結することにより、舗装面等の目地やクラックに入り込んだ放射性物質も効率よく剥離することが可能となります。

 この「スピンバック工法」は多田建設㈱さん(本社 福島県福島市)が独自に開発し、業界でいま最も注目されている環境にやさしい「クローズドシステム」の除染工法です。

 今回、多田建設㈱さんが実施されました、当社のエコポーチ(TypeⅠ)を使用した洗浄水の汚泥(濃縮物)の脱水・減容化実験についてレポート致します。

単管足場材にセットされたエコポーチ。中心部にあるグリーンの円筒状空洞部分「センターウェル(特許第4964083号)」からも底部へ排水可能なため、エコポーチ中心部(りんごの芯の部分)もムラなく脱水可能です。

エコポーチ1

洗浄水の汚泥(濃縮物)を重機でエコポーチへ投入。

エコポーチ投入

エコポーチ底部からの排水状況。汚泥から水が脱水され減容されます。

エコポーチ脱水1

エコポーチ脱水2

汚泥投入時のエコポーチ内観。

エコポーチ内観1

汚泥投入後、67時間後のエコポーチ内観。

約25%の減容化が確認されました。

エコポーチ内観2

エコポーチの反転ロープを使って、脱水ケーキ(固形物)の取り出し作業状況。

反転1

脱水ケーキの状況。

反転2

現在、エコポーチは多田建設㈱さんが受託されている、福島県桑折町の「桑折・伊達崎地区通学路除染業務委託業務」で使用されております。

ご不明の点がありましたらご遠慮なくお問合せ下さい。

                                     

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