「MC工法」は緊急時等において、早急に汚泥(ヘドロ)の撤去を必要とする場合、恒久的な処理施設とは異なり現場で簡単な仮設設備を用いて、脱水・減容並びに撤去・搬出までをワンストップで行うことを可能にした新しい環境技術です。また、「MC工法」は、国土交通省 NETISにも登録されています。
今回は、この「MC工法」を皆様にご理解して頂くために、浄水場で発生する汚泥(ヘドロ)の凝集剤「フロックマン」を使った、凝集実験及び脱水袋兼脱水ケーキの輸送用フレコンバック「エコポーチ」の原反(素材)を使った、ろ過実験結果を公開いたします。 エコポーチのHPはここから
検体の画像です。今回は浄水場の汚泥を使用します。
薬品沈殿池から濃縮槽へ移送され濃縮した汚泥です。
凝集剤「フロックマン」添加後の画像です。添加量は500ccに対して0.8g(1㎥に対し1.6kg)です。
団粒化が確認できます。
次に「エコポーチ」の原反を使った、ろ過実験を行います。
鉛筆の芯の先が、脱離液の水面です。団粒化したフロックの水切り状況はこのように良好です。
「エコポーチ」の原反内部に残った脱水ケーキの状況です。
脱離液を測定した結果340ccでした。3~5分で汚泥(ヘドロ)の約68%の減容に成功いたしました。
ここで、さらに継続して、「脱水+天日干し」を続けることにより、当初の検体は1/6~1/8に減容(最終処分量の低減)されると予想されます。
そして、脱水ケーキの搬出時には、このエコポーチをそのまま最終処分先までの脱水ケーキの輸送用の容器として使用します。
これより、吸引車(バキューム車)の必要台数が足りない場合や、すぐに手配できない場合においても、ユニック車があれば安価な輸送コストで脱水ケーキを最終処分先まで搬出できます。
このように「MC工法」は、簡易な装置(SR5000+エコポーチ)を使って、現場で汚泥(ヘドロ)を脱水・減容し、また輸送コスト低減にも寄与する画期的な技術です。
以上
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